ラヴ 友愛 短歌10
真夜中に独り煙草に火を点ける寂しさ染みてほろり泣く
珈琲の苦さに君を想う夜は蜂蜜の甘さで恋も溶け出す
秋風に揺れて小さな花のように君と寄り添い生きていきたい
坂道を息弾ませて駆けてくる君の足音幸せの音
甘ったれないでと冷たく言ったのは本当は応援してたから
薄荷にも似たせつなさを分け合って静かに終わる夏の恋
ぎこちない出逢った頃の君まるで自動人形(オートマタ)の恋だった
燃えやすく透けて想いが見えている僕の心はセルロイド
僕のことずっと大事にするからとその言葉だけで嬉しかったよ
心臓を抉り盗ってよ君のことどれほど愛しているかの証を
薄桃の頬火照らせて君が云う恋は微熱で薬はアナタ
くるくると君がスプーンかき混ぜる角砂糖の恋溶けて消えた
棄てられた子猫のように泣いていた見上げた空は遠かった
無理をして僕を好きだと言わないで嘘の気持ちが痛いだけだよ
好きだった人に伝えられぬまま独り呟くHappyBirthday
君と僕こころが離れていくことを知って気付かぬふりをした
全てが嘘に聞こえるの君の言葉も愛さえも
嘘吐きな君を愛して疵付いて歩み出せぬままの僕
サヨナラと告げた選択あの夜を幾度も夢に見ては泣く
君のこと忘れられたら今よりは穏やかな日が過ごせるのかな
幸せになりたかったよそれなのに間違えたんだね君と僕
想い出と記憶を全部殺したら僕は泣かずに生きられるかな
ただひとつ欲しかったのは君の愛けれど叶わず恋終わる
俯いて独りぼっちの夜過ごす寂しさ隠し涙隠さず